
Amazonプライムで『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)を見ました。
2018年の映画です。
あらすじ
「本当にやりたいこと」が分からない主人公、典子(黒木華)。真面目、理屈っぽい、おっちょこちょいな性格の典子が、「タダモノではない」武田先生(樹木希林)のもとで茶道を習うことになり、茶道の魅力に感化され、いろいろな経験を経て、人生において大切なのことに気がついていく物語。
映画の感想
心が洗われ、整っていくような、素敵な映画でした。
掃除の行き届いた茶室や、手入れの行き届いた庭の景色がとても美しかった!
登場人物が着ている着物や、和菓子、立ち振る舞いなども美しい^ - ^
忘れかけていた、日本の「美」を感じました。
日本人の謙虚な気持ちを思い出したといいますか…。
人生は、周りと比べて、落ち込んだりすることもあるけれど、欲を言ってしまえばキリがなく、そのままの自分で、自分にしか出来ない、やることになった事を、日々淡々と丁寧に、感謝を忘れず、今に集中して、熱心に、そして謙虚に、楽しくこなしていけば良いのだな、と映画をみて、思いました。
なんといっても、樹木希林さんの自然な演技が良かったです!
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今に集中することの大切さと、五感を研ぎ澄ませ感じることの大切さ。
淡々とすぎる毎日だけど、丁寧に今に集中して、感じるように生きていれば、どこかに行かなくても、雨の音や、水の音、景色の移り変わりなど、あらゆることを楽しめるのだなぁと思いました。
その感じる心を育てていくために、茶道があるのかなと。
物を丁寧に扱うなどの基本的なことも自然に身についていくのですね。
茶道や、剣道、などの「道」がつく習い事は、生き方の基礎(心構え)を教えてくれているんですね。
日日是好日の意味は、「毎日毎日が無事で良い日」という意味ですが、
良いことがあった日でも、嫌なことがあった日でも、どんな日であっても、恵まれた良き日、感謝すべき有り難い一日。そういう心構えで毎日を大切にして生きていかなければいけないよ。という生き方そのものをいうようです。
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お釈迦さまの言葉で、
『人は、昨日をこだわり、明日を夢見て、今日を忘れる』
という言葉があります。
ほんと、その通りだなぁと思うのです。
昨日の仕事の失敗を悔やみ、将来こうなっていたいと考えて、今していることに集中できていないときがあります(−_−;)
「今」を大切に生きたいと思いました。
掃除をして物を大切にしたり、美味しいものを食べたり、美しい自然を愛でたりすることをしないで、五感を使わず、感じずに生きていると、(日々の暮らしを大切にしていないと)どこか心が荒んでくるような気がするのでした。
この映画のお陰で、「掃除しよう!」という気持ちになれたので、部屋が綺麗になり、ここ数日、気分良く過ごせました☺️感謝です。
この映画は、見る人によっては随分感想が違うような気もしますが、私はこの映画、好きです。
映画って良いですね。
森下典子さんの原作エッセイ本も読んでみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊