ふうのブログ 

40代主婦の気ままな雑記(イラスト•4コマ創作、日常や読書記録など)

本当の美しさとは?「ルッキズム」について思うこと

訪問ありがとうございます(^ ^)

皆さんは「ルッキズム」という言葉をご存知ですか。

 

私は最近まで知りませんでした…(ー ー;)

 

「ルッキズム」とは、外見のみを重視して人を判断し、容貌や容姿を理由に差別的な扱いをする、考え方や言動のこと。

 

日本語で、「外見至上主義」というらしいです。

 

 

 

 

 

個性を生かすべき?

 

図書館でたまたま借りた、貴戸理恵さん著『10代から知っておきたい あなたを丸めこむ「ずるい言葉」』という本を読んで、興味深い箇所がありました。

 

自分の目が「一重まぶた」なのを悩み、「二重」に整形したいと思っている女の子に、その子の友達が、一重だけど可愛いアイドルが載っている雑誌をみせ、

 

「一重だって個性じゃん。個性として生かすべきだよ!」

 

と、言いました。(引用、シーン24)

 

この言葉は、何かモヤモヤすると思った方もいるのでは?

 

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ひとつの問題は、美しさの基準が多様化したといっても、「ぱっちりした目」、「スレンダーな体型」は依然として一段高い価値観を維持しているということです。そのうえで、一重まぶたやふっくらした体型でも、本人が自分を理解し、センスを磨いて努力すれば美しくなれる、とされるのです。

 シーン24の言葉のずるさは、「基準から外れていても、努力によって克服できる」とされるために、かえって競争から降りられなくなる点にあります。あなたが美しくないのは「一重だから」「太っているから」ではない。自分の顔や体型を理解し、強みを活かして弱みを隠す服やメイク、髪型をきちんと研究していないからだ。ーーそんなメッセージにさらされたら、「美しくないこと」は生まれつきの「不運」ではなく、努力しない「怠惰の証」になってしまうでしょう。これは「容姿の自己責任化」ともいうべき現象ではないでしょうか。

(P170より引用)

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そこまで私は深く考えたことがなかったので、新しい考え方を知ることができたので、この本を読んで良かったと思いました。

 

 

漫画、『ブスなんて言わないで』

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現代では、「美しさの基準が多様化している」とされる一方で、メディアでは相変わらず細身の身体や白い肌・大きな瞳の美形の顔が高く評価されるなど、矛盾した状況にあります。

この矛盾にモヤモヤを感じる若い人に、『ブスなんて言わないで』(とあるアラ子、2022〜、講談社)というまんがをおすすめしたいと思います。

 

P173『10代から知っておきたい あなたを丸めこむ「ずるい言葉」』より〜引用

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ルッキズムの複雑さを考えるには良い作品だそうです。

 

早速、レンタルでマンガを借りて読んでみたところ、とても面白かったです!

 

外見を気にしている主人公(知子)が、ルッキズムを問い直そうとする、美人の元高校時代のクラスメイト(梨花)と、意見が対立したりする様は、「ルッキズム」や、「本当の美とは何か」、「差別とは」についてを、考えさせられました。

 

本当は、高校生の頃、「知子と仲良くなりたい」と思っていた過去をもつ、美人の梨花。

 

それぞれの登場人物が、必死に生きているその姿が、とても魅力的で、読んでいて引き込まれました。

 

登場人物、それぞれにその人ならではの悩みがあり、まさに、現代を生きる私たちそのもののようで、登場人物たちに愛着が湧きました!

 

 

キレイでいることが当たり前?

 

 

芸能人の肌がキレイで当たり前、インスタなどでも「キレイであること」が当たり前かのように、知らず知らずのうちに浸透してしまっているような気がしました。

 

社会が、「キレイでいないと価値がない」と言っているかのよう…。

 

そう思い込まされているような気もします。

 

「若さ」や「美しさ」は、儚い…。だからこそ追い求めるのかもしれません。

 

年を重ねて、自分に、外見的な、若さや美しさがなくなったときに、残ったものこそ、尊くて、「人間的な魅力や心の美しさ、優しさ」が自分の中にあるように、生きていかなければいけないなぁ…、なんてぼんやりと思ったりしたのでした。

 

本当は、「生きてる」という姿、そのものが、美しいのではないでしょうか…。

 

また、ぼんやりと思った…^ - ^

 

私が、そう思いたいのかもしれません。(理想論かもしれませんが)

 

人はキレイなものが好きですし、

 

外見から好きになっていくのは仕方ないことなのかもしれません。(物も、人も)

 

見た目を気にすることは大切だと思いますが、ある程度、(匂いなど、周りに迷惑をかけない程度の)清潔感があれば良いと思っている私…。

 

度を越して、見た目にこだわると、自分自身も苦しくなるのではないでしょうか…。

 

 

若い頃は

 

20代の頃、お給料が入ると、嬉しくて、服やバックをたくさん買っていました^_^

 

安い物ですけどね…💧ブランドものは買えないので^^;

 

でも、ある時、これはキリがないな…と思いました。

 

たくさん買っても、また、次から次へと欲しくなる。

 

なぜか、満たされない…。

 

私が欲しかったものは、何か「別なもの」だったんだと気がつき、たくさん服を買うことをやめました。

 

「別なもの」とは、私の場合「認めてもらいたい」「人からよく思われたい」という思いだったのかもしれません。

 

意外と、今ある服でも充分だったんだと気がつきました。

 

そして、本を読んだりして、自分の内面も充実させたいと思うようになって…

 

次第に、服を買うことも少なくなりました。

 

欲求も大切ですが、今もっているものを、きちんと見る(把握する)ことも大切ですね(ー ー;)

 

整形について思うこと

 

私の「服を買うこと」と、同じで、

 

もし「一重まぶた」を整形したとしても、

 

次から次に、他の顔のパーツが気になり、またどこかを、整形したくなってくるのではないでしょうか…。

 

私は、整形反対派ではないのですが、整形後のリスクを考えると、心配になるのでした…。(医療が発達してきて、昔より安全なのかもしれませんが)

 

整形後の身体的なリスクや、金銭的な問題などを真剣に考えて、出した結論が「整形すること」なら、私や周りがどうこういう問題ではないのかなと思いました。

 

ただ、安易に決めることでは無いのでは?

 

もしかしたら、外見的なことではなく、何か「別なこと」が満たされていないことが、問題なのかもしれません…。

 

自分の本当の欲求について深く考えてみるのも、自分を知る良い機会になるのかな、と思いました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊